インテリアデザイナーが提案する「真の豊かさ」を意識した家づくりとライフスタイルのポイントとは？

ポイント①：「心が休まる空間」を住まいの中に

現代社会は非常に速いスピードで目まぐるしく動き、ときにその忙しさにまいってしまうことあることでしょう。そうしたとき住まいに安心感があったら、それだけでオンオフの切り替えもしっかりでき、なにより疲れが癒されます。

弊社では、「心が休まる空間」を住まいのなかにご提案しています。私たちが提案する心休まる住まいとは、家族の時間はもとより自分の時間をも大切にできる、「ずっとそこにいたくなる」「豊かな時間を創り出してくれる」空間のある住まいをいうのです。

たとえば全体的に現代風でスタイリッシュな洋風なたたずまいでありながら、日当たりのよい場所には和室と縁側があるというスタイルがあります。ふすまや小窓などから差し込む日光とやわらかな畳は、ふと疲れたときやリラックスしたいときに、癒しを生んでくれることでしょう。和室はひとりでは少し広いくらいの空間で、家族みんなでお茶をたしなめます。掛け軸と生け花という現代風の家にはないさりげないインテリアが、心に張り詰めた糸を解きほぐし、やわらかくしてくれることでしょう。

ポイント②：弊社のデザインコンセプトは「内側から外側へ」

弊社のデザインの原点ともいえる発想は、「内側から外側へ」です。内側というのは、生活環境というセグメントと直結している概念となっております。そしてデザインという概念は、目の前において起こる私たちの抱えているさまざまな問題を解決するために、考えられるものであります。またより快適に、安全に過ごせる空間を具体的な形に起こすことです。

つまり内側の生活空間で生まれる快適性や安全性は、外側でのそれらにつながっていくべきとなります。建物という器は、「ただ単に外の社会と家のなかのプライベートな空間を切りわけるためにあるのではない」、というのが弊社の思想です。むしろ私たちが暮らす最もプライベートな場所である建物の内側の生活空間の細部から、住む人の生活環境全体へと「心地よさ」が広がっていくようなデザインを追求しています。

それはまるでバタフライエフェクトのように、ゆっくりと際限なく広がっていくイメージです。生活していくうえでふと得られる「気づき」や、「心地よさ」を生んでくれるようなデザインでもあります。建物の内側と外側は、今やわけ隔てられるだけのものではありません。空間へ、建物へ、街へ。生活の細部から生まれた「心地よさ」は、蝶の羽ばたきが遠くの海で波を生むように、ゆっくりと着実に広がっていきます。弊社はそうしたデザインを、ご提案しているのです。

ポイント③：精神的要素の充実こそ、私たちの提案する「真の豊かさ」

住まいというのは、時代に応じたライフスタイルの変化にともなって変化していくものです。そして住環境というものは、人によってさまざまなニーズがあります。同じ広さ・同じ空間であっても、その使い方は多種多様にバリエーションが生まれるものです。とくに一戸建ては一定以上の広さが確保できるぶん、より自由に使い方に沿ったレイアウトでカスタマイズできます。

しかし人によってニーズが違い、時代に応じてライフスタイルがいくら変わろうとも、変わらないものがあります。それが「住居というのは、精神的要素の充実を第一に作られるべき」だという思想です。精神的要素の充実というのは具体的になにを指すのかというと、より心地よく過ごすうえで生活環境に求められる、「快適性」や「安全性」・「安心感」といったエレメントです。

たとえば開放感のあるテラスや、高い天井といったのびのびとできる空間があげられます。気兼ねなく家族とコミュニケーションが取れる、オープンタイプのキッチンもあるでしょう。たとえばやわらかな暖色を発する、間接照明や観葉植物もあります。そうしたさりげない心地よさを自然に演出してくれるインテリアこそ、精神的要素の充実にほかなりません。私たちはそれこそを大切に、デザインをご提案いたします。

まとめ