住宅の設計やデザインとは?ポイントや注意点について詳しく解説

住宅の設計やデザインとは?ポイントや注意点について詳しく解説

住宅を建築する際にまず重要となるのが、設計とデザインです。見た目と骨組みのようなものですので、間取りなどの住みやすさや外観などの見た目を決定づける部分となります。注文住宅であれば、その部分も考えなければなりません。しかし、素人には複雑な内容でもあるでしょう。そこで今回は、住宅における設計やデザインのポイントについてご紹介いたします。

まずは『予算』がポイント

注文住宅に限ったことではありませんが、住宅を建築する上でまず重要となるのが『予算』ではないでしょうか。どのような設計やデザインであっても、予算なくして家を建てることはできません。また、予算次第で設計の内容や仕様に影響するので、どのような家にしたいのかということの前に、予算はどのくらいなのかということが全てと言っても過言ではないでしょう。

また、予算には希望と上限という考え方があります。予算をイメージする際に、おおよそこのくらいの金額というようにざっくりとした金額を定めるかと思います。 建築費用として出すことができ、なおかつ収まってほしい希望金額というのが本音の部分であることがほとんどです。実際見積もりを出してもらった場合に、予算をオーバーするのはよくあることです。その際に本当に予算としてこの金額以上は出すことが難しいというのが上限ということになります。

予算が明確になっていなければ、設計やデザインを決めていくことが難しいですし、無駄になってしまう可能性もあるでしょう。 そのため、希望予算額と上限予算額というのをあらかじめ考えておくことがとても大切です。そうすることで、いざというときに見積り金額をそのまま受け入れるのか、あるいはいくつか削るのかなどの判断をすぐにできるようになります。

間取りは『動線計画』で決まる

家の設計をする上で依頼主の方が最も重視するのは家の空間構成を決める間取りでしょう。 耐震や断熱などの構造的部分もとても重要ではあるものの、普段暮らす中で住みやすさを決定づけるのは間取りとなりますので、注文住宅のように全てを理想通りにできるのであれば尚更にこだわりを強く出したくなってしまうのも無理はありません。その際にポイントとなるのが『動線計画』です。

動線というのは、建物の中で人が移動する経路を表したものになります。 間取りはこの動線を意識しているか否かによって住みやすさが大きく異なるものです。間取りを考える上で、まずメインとなる部屋を定めるところから始まります。 多くの場合、リビングスペースになるでしょう。メインの部屋ということは、その部屋を起点として家族が家事をしたり生活したりすることになるので、動線を考えるには考えやすく、検討する起点として適していると言えるかもしれません。

家の動線で最も重視すべき点の一つが家事動線です。 家の中での行動には制限がないので全てを予測するというのは到底できませんが、家事だけに焦点を絞れば不可能ではありません。むしろ、家事をする上でいかに効率的に無駄なく動くことができるのかと考えることはそう難しいことではないでしょう。

例えば洗濯の場合には、脱衣所に洗濯機を設置したとして、洗濯を終えた後は洗濯物を干すことになります。戸建てであればバルコニーと庭という選択肢があるわけですが、いずれの場合であっても最短距離で扉なども少なく洗濯物の干し場まで到達できるように考えることになります。 ただし、特定の家事だけ効率的にできりことを考えたとしても、他の家事で障害となってしまうようでは問題です。 総合的に家事をスムーズに行うことができるような動線でなければ住まいの快適性は得られません。これが動線計画です。

デザインはただ見た目だけで決めてはいけない

設計と同じくらい重要となるのがデザインです。 外観だけでなく内観(インテリア)に関しても快適な暮らしを考える上でとても大切な要素になります。 来客が目にする部分でもありますし、普段暮らしている中でも常に目にして触れる部分でもありますので、こだわりを反映させるべき要素と言えます。デザインは見た目を左右する部分ですが、快適な暮らしを構成する機能性や安全性についてもデザインが大きな影響をおよぼすため、見た目の印象も大切ですが、自分達のライフスタイルに合うか、快適で安全に暮らせるかという視点が重要になります。

例えば家の外観デザインやカラーについて、自分の好みや自分の家だけにとらわれてデザインを決めたとしましょう。 家は敷地の周囲になにも無い空間に建てるわけではなく、必ず隣地や周辺には元々の環境というものがあります。 そのため、家のデザインやカラーがご自身のセンスに合った素敵なものでも、周辺環境を見たときに、我が家が周辺環境にとっても馴染んでいるか、、という視点も大切になると思います。 せっかく思いを込めて建てた家が周囲に馴染まず異様な雰囲気を与えてしまっているというのは不本意なことではないでしょうか。

家のデザインを決めるポイントとしては、見た目の素敵さと合わせて、機能性や安全性、外観の場合は周辺環境に対する協調性なども考えることがとても重要になります。

機能美を追求する

こだわりたいデザインがわからない、という方も少なくないでしょう。 もちろんお洒落なものにしたいという気持ちはあったとしても、具体的にどのようにしたいのかがわからないという方もいらっしゃいます。その場合、機能美を追求してみるのもいいかもしれません。

機能美というのは、機能的に暮らしていくためのデザインのことです。 見た目を重視するデザインではなく、あくまでも暮らしの中で、機能性を重視しながら、そのために必要なデザインを取り入れていくという考え方です。 機能性を優先的に考えることによって、何年経っても住みやすい環境が持続でき、同時にどちらかといえば流行的なことにはとらわれないシンプルなデザインに落ち着く傾向があります。 目を引くような独創性はないかもしれませんが、深い魅力が備わった素敵な家に仕上がると思います。

まとめ

設計とデザインは素人には発想や考え方がとても難しい内容となります。 しかし、理想のカタチは誰もがそれぞれ持ち合わせているはずですので、せっかく家を建てるのであればそれをしっかりと反映させるべきでしょう。 「マイホーム」をイチから創りたいとお考えでしたら、是非「サカイデザインネットワーク」にご相談下さい。 暮らしの機能性や安全性を第一に考えた魅力ある設計とデザインを手掛けます。