住宅建築の企画などの流れについて詳しくご紹介

住宅建築の企画などの流れについて詳しくご紹介

注文住宅で家を建てる際、どのような家にしたいのか、イメージはあっても具体的に設計へと落とし込むというのはなかなか難しいのではないでしょうか。そんなときはデザイン会社へ依頼することで、プロがあなたのイメージを具体化してくれます。
しかし、実際にどのような流れになるのか気になるのではないでしょうか。そこで今回は、住宅建築の企画から完成までの流れについてご紹介いたします。

要望を相談する

家を新築で建てる場合、まずは予算やどのような家にしたいかイメージを固めるところから始まります。いきなり家を建てようと考える方はあまりいらっしゃらないかと思いますので、思い立ってから実行に移すまでの年月の中で具体的なプランが徐々に固まっていくのではないでしょうか。

建築デザインや設備などは日々進化を遂げていますので、実際に建築を依頼するまでの間にも最新のものは変わっていることもあります。そうした点も踏まえてどのような家を建てたいのかを考えることになるでしょう。

イメージも固まり予算の目処も立ったところで、ようやく依頼になります。家を建てる場合は大きく分けて『分譲住宅』と『注文住宅』がありますが、分譲住宅ですとすでに間取りなども決まっており、購入するだけですのであまり自由がありません。一方注文住宅は土地の用意もしなくてはなりませんが、間取りも含めて全てを自由に決めて建てられます。理想の家を建てるのであれば注文住宅になるでしょう。

注文住宅で建てる場合ですが、依頼先にはいくつか種類があります。ハウスメーカーをはじめ、工務店や設計事務所などが挙げられます。その中でもデザインや設計にこだわりたいという場合には設計事務所がいいのではないでしょうか。設計士に要望を伝えることでそれを具体的に図面へと起こしてくれます。また、伝える内容が抽象的であっても、プロですのでイメージからズレないようにしっかりとヒアリングをしてくれます。疑問や不明点がある場合にも遠慮なく納得できるまで確認するといいでしょう。

企画調査〜プラン提案

相談内容をまとめた上で、設計に入るための企画調査が始まります。相談内容さえ明確になれば設計できるのではないかと思ってしまいますが、それだけでは不十分なのです。建築物の5W1H(だれが、なぜ、いつ、どこに、なにを)を明確にする必要があります。

特に『どこに』は建築する上でも重要な部分です。家は土地に建てるものですので、建築対象となる土地に要望通りの家を建築できるのか、という部分を建築基準法などの関連法規をはじめ、敷地の調査なども含めて行うのです。企画が立案できたら、いよいよ具体的なプラン作成となります。

実際の建築予定地と事前に確認した要望をまとめた上で、プランとその概算費用を提示します。ここでイメージとの相違があった場合にはその部分を話し合います。しかし、土地の状態や関連法規との関係上要望に100%沿えないという場合もありますので、妥協せざるを得ない可能性も考えられます。また、ここから先は大幅な変更が難しくなります。細かい部分であれば融通がきくかもしれませんが、あまり変更はできなくなりますので不満がないようにしっかりと確認や認識合わせをしましょう。

契約・設計

プランと概算費用に関して納得ができたら、いよいよ契約となります。設計事務所へ依頼する場合には、設計に関する契約と、その後の工事に関する契約がありますので、まずは設計に関する契約を交わします。契約後は最終の認識合わせを行います。そしてそれを元に具体的な図面への落とし込みが始まるのです。

基本設計から平面計画、立面計画のようにさまざまな角度から設計を行い、図面や模型などを参考に依頼主の方と何度も打ち合わせを繰り返します。図面などで理解できていたつもりでも、模型という形で立体的に表現されたことで初めて気がついたり、気になる部分が出てきたりすることも少なくありません。ずっと必要と思っていた部分に対して、なくても問題ないと考えが変わるかもしれませんし、その逆もまた然りです。

設計が完成したら、その内容を元にした工事契約を行うことになります。設計事務所がいつも依頼している施工会社になる場合もあれば、依頼先を選定するケースもあります。施工会社にこだわりがあるようでしたら、はじめに施工会社はどのようにして決めることになるのか設計事務所側に確認しておくといいでしょう。工事契約が済んだらとうとう着工です。

工事〜完成

着工したら基本的には完成を待つだけとなります。あらかじめ提示される工程表に沿って工事が進んでいきますが、天候の状況などで若干延びることもあるでしょう。実際に工事現場に状況の確認に行くこともできますが、設計事務所側も設計通り順調に施工されているか確認を行いますので、その報告を受けるだけでも問題はありません。とはいえ依頼主としては着実に完成へと向かっていくその姿を目にしたいと思うのではないでしょうか。

工事が完了したら、最後に工事完了検査を受けて問題がなければ引き渡しとなります。時間をかけて待ちわびた夢のマイホームでの暮らしが始まるのです。一旦は家の完成をもって設計事務所との契約は完了となるものの、アフターケアも存在します。

住み始めてから初めて気がつく不具合がある可能性も考えられます。半年や1年など定期的に点検をすることで、万が一不具合があった際にすぐに対処をしてもらうことが可能です。

まとめ

注文住宅で家を建てる場合には全てがイチからですので、プロに頼りながら理想を現実のものにしていくといいでしょう。今回ご紹介したのはあくまでも一例ですので、依頼先によって流れが若干異なることもあります。しかし、大筋を理解していることでスムーズに進むことは間違いありません。「サカイデザインネットワーク」ではプランの立案までは無料で承っておりますので、注文住宅をご検討中の方はお気軽にご相談下さい。